| 田岡総研文書ファイル |
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| 乱世とチャンス |
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2002年の幕開けである。 昨年は、米国同時多発テロに狂牛病、大型倒産と大変な1年であった。今年はと言うと、今年はもっと大変な年になるであろう。 現世は乱世である。乱世とは暦の用語であり、180年に一度めぐってくる「大転換期」の事である。これが60年間続くのである。 暦では、60年(還暦)を1単位にして、上限・中限・下限の計180年で時代が大きく変化するという。古来、下限を乱世と呼ぶ。 暦の歴史は古く、中国で既に2500年以上前から使われており、有名な「三国志」にも黄巾の乱で「蒼天既に死す」で始まる旗印に「時(とき)甲子(きのえね=乱世元年)」とうたわれているほどであるが、不思議とこの周期説は、近年の経済循環理論とも概ね合致している。 前回の乱世は幕末に当たる。今回の乱世は1984年、昭和59年(甲子)に始まっているので、今年は乱世19年目に当たる。(この事をまだ知らない人が多い) 乱世の一般的特徴は、それが一時的なものではなく、長い年月をかけて、社会構造が根底から大きく変る事にある。今まで培われてきた秩序を全て破壊し、次の上限を待つのである。今まで常識だった事が非常識になり、非常識だった事が常識になる時代である。 これからずーっと不景気なのかと思う人がいるかもしれないが、乱世と景気は関係ない。むしろ乱世にはチャンスが大いに潜んでいる。 前回の乱世(幕末)を研究してみると、乱世が始まって10年くらいは変化は水面下で進んだ。乱世20年くらいから、ようやく乱世っぽくなり、全ての秩序や体制が大崩壊、大逆転する。乱世30年にはリーダーが変わり、時代は全く別の方向へ進む。今年あたりから、本格的に乱世っぽくなってくるはずである。 乱世は本音しか通用しない時代であり、前例踏襲ではなく、個別・その場の取り決めで全てが決まる。 乱世のリーダーシップに必要なものは、高い人間性と崇高な目的意識、そしてそれらがもたらす統率力である。 乱世では学力・知識といった、いわゆる能力は、ほとんど通用しない。 治世は秩序が安定しているので、「出る杭は打たれる」が、乱世では皆が困っており、既存の秩序では立ち行かないので「出る杭は利用される」のである。よって、乱世は昔から「下克上」の時代である。 乱世のリーダーは意外なところから誕生する。劉備玄徳、豊臣秀吉、坂本竜馬、時代は異なるが、全て乱世が生んだリーダーたちである。 こんなチャンスに満ちた時代に、なぜ独立開業する人が少ないのか。不思議でしょうがない。 ***** 著作権表示:株式会社田岡総合研究所 田岡將好 ***** この文章をコピーしたり、配布したり、社員研修等で使っても多いに結構ですが、 著作権表示を消さずにお使い下さるようお願いします。(http://www.taoka-s.com) |